みなさんは「エアコンをつけたいけど、コンセントが届かない」なんて経験をしたことあるでしょうか?
よく「コンセントが届かないのであれば、延長コードを使えばいい」という意見を耳にします。
ですが、それはとても大変危険なことなんです。
そのため、エアコンのコンセントをつけるには延長工事はしなければいけません。
今回は、エアコンのコンセント延長工事費用などについて紹介します。
エアコンのコンセントが届かないからといって、延長コードを使うのは大変危険です。
そのため、エアコンのコンセントは延長工事をしなければいけません。
では、一体なぜエアコンのコンセントは延長コードを使ってはいけないのでしょうか?
まずは、エアコンのコンセントを延長する理由について紹介します。
エアコンのコンセントを延長する理由は、コンセントを動かせないからです。
エアコンのコンセントは、新築時の電気配線設計の段階で位置が決まっています。
コンセントは壁に埋め込まれているため、動かすことは不可能です。
そのため、コンセントが届かないのであれば延長工事が必要となります。
また、エアコンは延長コードの使用が禁止されており、専用のコードが必要です。
専用のコードが必要な理由については、後ほど紹介します。
エアコンのコンセントは、延長コードの使用が認められていません。
なぜかというと、家庭用の延長コードだとエアコンの許容電流に耐え切れないからです。
一般的なコンセントの許容電流は、15Aまでです。
しかし、エアコンは10A以上電流を使うとされています。
コンセントには、1度に流せる電流に上限があります。
エアコンを付け、さらに掃除機などを使ってしまえば、あっという間に許容電流を超えてしまうんです。
許容電流を超えてしまうと、ブレーカーが落ちる原因になります。
それだけでなく、火災の原因になったりと大変危険です。
他にも、一緒にコンセントを繋げていた家電が故障するなどリスクが大きいです。
なので、エアコンに延長コードは絶対使わないようにしましょう。
エアコンに専用のコンセントが必要なのは、許容電流が原因です。
そのため、エアコンにはそれぞれあったコンセントを取り付けなければいけません。
となると、コンセントを延長するのに工事が必須になります。
では、どのような手順で工事が行われるのでしょうか?
また、工事費用はいくらどれくらいかかるのかについても紹介します。
屋内露出配線は、既設のコンセントを延長するものです。
室内の天井などに配線し、エアコン設置位置付近までコンセントを延長します。
手順は、まず電線のブレーカーを落とします。
その後、延長する電線と既設電線を電気工事用の圧着ペンチで接続します。
そしてコンセントの蓋を戻し、電線を配線し直していきます。
屋内露出配線工事は1番安く、1mごとに1100円程度で済みます。
またコンセントのカバーを新しくしたり、電源を圧着しても3300円しかかかりません。
ただ、屋内露出配線工事はとても見栄えが悪いです。
中には、見栄えを気にして、電線カバーをつけることもあります。
電線カバーは1mで1100円はかかるので、大体4000円前後が工事にかかる代金の相場です。
屋外露出配線は、既設のコンセントの背面に穴を開け、1度外壁の外に電線を出します。
そして外回しで配線してから、エアコンの穴を利用して電源を室内に引き込むものです。
屋外露出配線だと、電線が紫外線や雨風に晒されてしまいます。
そのため、屋外保護配管というものを使う必要があります。
こういった工程が必要なので、屋内配線に比べて割高になります。
仮に電線1mを延長するのに1100円かかるとして、6mの電線を設置したら6600円かかります。
それに加えて、電源圧着とボックス取付工事で3300円はかかります。
さらに屋外保護配管で、また料金は加算されます。
これらを考慮すると、15000~20000円ほどかかることが多いです。
隠蔽配線は、天井の中や壁の中に配線する工事です。
隠蔽配線は、配線が一切露出することがありません。
ただ今まで紹介した工事の中で、1番高額になります。
というのも、隠蔽配線自体できるかどうかがかなり限られているからです。
電線は、建築時に壁が貼られる前に配線されています。
そのため、壁が貼られた後に配線をどうにかすることはできません。
かなり条件が限られるだけでなく、見た目も綺麗なのでより工事費用は高くなります。
料金は条件によって変わるので、いくらかかるかは断定できません。
ただ今まで紹介した工事のように、配線ではなく技術料で工事費用を支払う必要があります。
今回はエアコンのコンセント延長工事費用などについて紹介しましたが、参考になったでしょうか?
エアコンのコンセントが届かないのなら、延長工事が必要になります。
コンセントの延長工事はいくつかありますが、どれがいいかは配線を見てから決めましょう。
エアコンのコンセント延長工事を考えている方は、ぜひとも今回紹介した内容を参考にしてみてくださいね。
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